
子どもから大人まで楽しめる「アリの巣観察キット」。
特に夏休みの自由研究にぴったりのアイテムとして人気を集めています。
透明な容器の中にカラフルなゼリーが詰められ、その中をアリたちが掘り進めてトンネルを作っていく――そんな様子を間近で観察できるのが、このキットの魅力です。
しかし、実際にやってみると「全然巣を作ってくれない」「ただゼリーを食べているだけ」など、思い通りにいかないこともあります。
今回は筆者の実体験を交えながら、アリの巣観察キットの魅力と「アリが巣を作らないときの対処法」について詳しくご紹介します。
アリの巣観察キットとは?
アリの巣観察キットは、透明なプラスチックやアクリルの容器に、ゼリー状の人工餌が詰まっているセットです。
アリたちはこのゼリーを食べながら、同時にトンネルを掘り進めていきます。
土ではなくゼリーなのでガラスが汚れにくく、観察しやすく、衛生的にも優れています。
このゼリーには、アリが生きていくのに必要な水分や栄養が含まれており、餌やりの必要がないのが魅力。
アリをキットに入れておくだけで、数日から1週間程度で巣のようなトンネルができはじめ、複雑な模様のような形状が容器の中に現れてきます。
自由研究にもおすすめ
夏休みの自由研究にぴったりなのがこのアリの巣観察キット。理由は以下の通りです。
• 毎日観察することができる
• 変化が目に見えてわかる
• 記録が取りやすい(写真・スケッチ・測定)
• 調査・分析・考察の材料がそろっている
観察を通して、アリの社会性、行動パターン、環境への反応などについて考察を深めることができ、非常に教育的な素材です。
アリがゼリーを食べるのに巣を作らない…
管理人も観察キットを使ったことがあります。
野外で採集してきたクロヤマアリを10匹ほど投入しました。
あとは彼らがせっせと働いてくれるのを待つばかり……と思ったのですが、待てど暮らせど巣を作り始めません。
地面のゼリーをもぐもぐ食べているのですが、トンネルの形にはならないのです。
地面のゼリーが凸凹に削られていました。
まるで「食い逃げ」された気分…。
原因は「置き場所」だった!
管理人がこの観察キットを設置したのは、玄関でした。
涼しいし、直射日光も当たらず、風通しも良い。「これなら快適だろう」と思ったのですが、どうやらそれが間違いでした。
アリたちが何日経っても活動を始めなかったため、試しに設置場所をリビングの片隅に変えてみました。
すると、翌日にはゼリーに穴が開き始め、数日後には立派なトンネルができていたのです。
玄関という「人や物の出入りが多く音が反響しやすい」場所が、アリたちにとって大きなストレスになっていたのではないかと管理人は思います。
玄関のドアの開け閉めや足音などが、彼らにとって落ち着かない環境だったのかもしれません。
アリの「ストレス」を減らす工夫
このような失敗を防ぐためには、次のポイントを意識してみたらよいと思います。
• 静かな場所に設置する
人の出入りや物音の少ない部屋がおすすめです。寝室の隅や本棚の横などが適しています。
• 直射日光を避ける
容器が透明なため、直射日光が当たると中が高温になります。温度の上昇はアリにとって命取りです。
• 容器の中を暗くする
筆者は試しに、容器の外側を黒い紙でぐるっと巻いてみました。するとアリたちの動きが活発になり、ゼリーへの掘削もより速くなりました。野生のアリは地中で暮らしているため、暗い環境の方が安心するのかもしれません。
まとめ:アリの巣観察は工夫でうまくいく!
アリの巣観察キットは非常に楽しいアイテムですが、うまくいかないときは焦らず、環境を少し変えてみるのがポイントです。
• 静かな場所に置く
• 黒い紙で暗くする
こうした工夫を取り入れることで、きっとアリたちはあなたに見事な巣を見せてくれるはずです。
アリという小さな生き物ですが、彼らの社会性や努力の姿を見ていると、人間にも通じる何かを感じさせてくれます。
自由研究にも、日々の癒しにも、おすすめのアリの巣観察。
ぜひあなただけの巣をを育ててみてください。