「キジってあんなにカラフルで目立つのに見たことがない…」私はずっと写真集の中の鳥だと思っていました。
結論から言うと、キジはいないのではなく見えにくい場所と時間にいるのです。
キジはどこに?——答えは里山と農の境目
キジは日本の広い地域に分布があります。ただし北海道には生息していません。
キジが良くいる場所は田畑・草地・藪・河川敷がパッチ状に混じる場所です。
こうした“混じり合い”をモザイク景観と言います(= 森だけでも畑だけでもなく、小さな環境がタイルのように並ぶ地域)。
- 農地周縁:田んぼの畦(あぜ)、麦畑の縁、刈り残しのイネ科の草むら。
- 河川敷:堤防の法面(のりめん)とヨシ原の境界。
- 耕作放棄地:一年草と低木が混ざる低い藪。
- 人家まわりの緑:防風林、放置気味の空き地の草地。
キジは地上性(= 基本は地面を歩く生活)で、開けすぎず暗すぎない**“半オープン”が好き。見通しが効く道とすぐ潜れる藪**がワンセットの場所が、いちばん“らしい”エリアです。
キジのオスとメス
オスは頭が青緑、顔は赤、体は銅色で確かに派手。
メスは褐色の細かい模様で地味です。これは枯れ草・土色に溶け込む迷彩です(迷彩=背景に形と色を合わせて見えにくくする仕組み)。
さらにキジは、人影や車に気づくと音を立てずに歩いて藪へ移動し始めます。
なんと飛んで逃げるのは最後の最後の瞬間だけです。
そのため、キジを見つけるのなら、派手なオスが地面を歩いているところになるかと思います。
出会える“時間”と“季節”——キーワードは夜明け・春・初夏
- 時間:夜明けから2時間がねらい目です。朝に餌をさがし、日が高くなる前に藪へ退避します。夕方も動きますが、人の往来が戻るので撮影は難しめ。
- 季節:春〜初夏の繁殖期はオスが「ケーン!」とさえずり(= 縄張り宣言の声)やドラミング(= 翼を強く打ち鳴らす行為)をします。
- 声の方向と距離感が分かれば、藪の切れ目で出待ちをしましょう。
「雉も鳴かずば撃たれまい」の真意——本当に鳴くから見つかるの?
このことわざは、「余計な自己主張は身を滅ぼす」という人の処世を戒める言葉。
元ネタは、オスが大声で鳴く→居場所がバレるという狩猟の経験則です。実際、繁殖期のオスの大声は観察側にとって手がかりになります。
ただし、鳴くのは短時間である上に、声のあとすぐに草深い場所へ移るので、鳴けば簡単に見つかるというほど甘くはありません。
管理人がキジを見つけた時の話
長野県でキジを探しにいったとき草の陰からメスのキジが二羽、駆け足で横切りました。
不意だったので気づくのが遅れました。
私は派手なオスばかり探していたため、地味色のメスをキジと認識できませんでした。
とほほ…