
藪からスルッと現れたヘビ、アオダイショウかマムシかで対応は真逆です。
この二種はよく似ています。
見分け方を知らないと、無毒のアオダイショウを過剰に恐れたり、逆にマムシに近づいてしまったり。
この記事では、写真がなくても判断できる決定的ポイントを、安全第一の手順でまとめます。
トップの画像はアオダイショウです。
まず最初に:距離を取る(2〜3m)
最優先は離れること。棒で突かない・捕まえない・写真に夢中にならないこの三つが大切です。。
そのうえで、落ち着いて顔つき→体型→模様→いる場所の順にチェックします。
顔つきで:瞳孔と“ピット”

※画像はマムシ
- アオダイショウ:丸い瞳孔(丸目)。頭はなだらかな楕円形で、目と鼻の間に窪み(ピット)はない。
- マムシ:縦長の瞳孔(猫目)。頭ははっきり三角形で、目と鼻の間に小さな窪み=ピット器官がある(熱を感じる穴)。
※距離があると瞳孔は見えにくいですが、三角のずんぐり頭+ピットは強い決め手です。
体型とサイズ:長く細いか、短く太いか
- アオダイショウ:長くてスリム。成体は150〜200cm級になることも。動きは機敏で、木登りも得意です。
- マムシ:短く太い円筒形。成体は45〜60cm前後が多いが厚みがある。動きはゆったりとしています。
体色・模様:“時期と年齢”を踏まえて見る

※画像は幼体のアオダイショウ
- アオダイショウ(成体):全体はオリーブ〜茶緑色の単色調で艶がある。腹側は淡色。
- アオダイショウ(幼体):焦げ茶の横斑がはっきり出る(ここでマムシと誤認されやすい)。ただし体は細く長めで頭は丸い。
- マムシ:灰褐色の地に“砂時計型(ひょうたん型)”の濃斑が連なる。目から口角へ黒い帯が走ることが多い。鱗はややマット。
いる場所と時間帯:状況証拠で補強する
- アオダイショウ:家屋まわり・納屋・屋根裏、木の上、石垣や用水路の縁。日中もよく活動。
- マムシ:草むらの縁・田の畦・沢沿い・河原の礫帯など、隠れて待つ狩り場を好む。朝夕〜夜に出合いやすい。
環境は決め手にはなりませんが、模様や体型の判断を後押ししてくれます。
子ヘビの要注意ポイント:尾先の“黄色いルアー”
- マムシの幼体は尾先が黄色で、虫のように動かして小動物を誘うことがあります(カウダルルアリング)。
- アオダイショウの幼体に黄色の尾先は出ない。ここは強い識別材料です。
間違えやすい別種との線引き(超簡潔)
- ヤマカガシ:首元に赤×黒の帯が出る型があり、弱いながら毒を持つ。瞳孔は丸で体は長い。むやみに触らない。
- シマヘビ:縦縞が走る細長いヘビ。無毒。丸目で三角頭ではない。
迷ったら**“三角頭+猫目+ひょうたん模様”=マムシ寄り**と覚えて、距離優先。
咬傷リスクと正しい対応
マムシは毒を持ち、噛まれてしまった場合は局所の腫れ・痛み・出血傾向が出ます。
下記のことを必ず意識してください。
- 走らない・もまない・切らない・吸わない(専用の器具がある場合はそれで吸ってください)。
- 噛まれた腕や脚を心臓より低く保ち、安静にして速やかに医療機関へ。
- 指輪や腕時計は外す(腫れ対策)。
自分での止血・切開は厳禁です。疑わしければ救急外来へ。
マムシの毒は死亡例もあります、噛まれてしまたら落ち着いて上記の行動をしてください。
管理人がアオダイショウとであったとき
管理人は田の畦で焦げ茶の横斑を見た瞬間、反射的にマムシだと構えました。
けれど頭は丸く、体は細長い。距離を保ったまま斜め前に回り、瞳を確認したら丸目でした。
つまり幼体アオダイショウでした。“模様だけで決めない”、現場で一番効いた学びです。
めちゃめちゃ怖かったですが…
まとめ:模様より“顔つき+体型+尾先”で決める
- 丸目・長細い・ピットなし → アオダイショウ
- 猫目・短太い・三角頭+ピット・幼体は黄色い尾先 → マムシ
見分け方を知っていても、最優先は距離をとることです。
アオダイショウは益獣としてネズミ退治もしてくれます。
どちらにせよ無用な接触はしない――それが、人にもヘビにもいちばん優しいフィールドマナーです。