
アクアリウムに漂う水草は見ているだけで癒されますよね。
この水草は地上でも生きていけるのでしょうか?
結論から言うと、アクアリウム 水草は地上でも生きられます。
ただし乾いた大地ではなく、湿地のような高湿度環境が必要です。
このとき私たちが目にするのは水中の姿とは異なる「水上葉」と呼ばれる姿になります。
同じ植物でも、空気中で生きるための“衣替え”をして形や質感を変えます。
最初は魔法みたいに感じますが、仕組みを知れば理にかなっています。
水上葉と水中葉のちがい――同じ株でも顔が変わる理由
水中にいるときの水草は、薄くやわらかい葉で光と二酸化炭素を効率よく吸い込みます。
一方、水草が水上に出ると葉は厚みを増し、クチクラ層が発達し、気孔が活発に働くようになります。
要は**「乾かないように守りを固める&空気中のCO₂を取り込む体」に作り替えるわけです。
この作り替えの途中で昔の葉が役目を終え、ときどき“溶けた”ように見えるのが初心者のつまずきどころです。
管理人は最初、それを失敗だと思って慌てて抜いてしまい、根本から出かけていた新芽まで傷めました。
後で知ったのは、古い葉が落ちるのは世代交代の合図だということです。本当は根元の新芽が水上仕様で伸びてくるまで待つのが正解でした。
水上葉を伸ばす場合でも水は必須
水草は根はいつも湿っていて、周りの空気は高湿度である必要があります。
フタは密閉せず、毎日短時間の換気。
これだけでケース内は湿度70〜100%の“温室”になります。
水草はにはこの環境が必要です。
具体的な育て方(私の手順)
立ち上げ初日は、食品保存ボックスの底にソイルを薄く敷き、水深5〜10mmだけ水を入れます。
ハイグロフィラやロタラ、ルドウィジアは差し戻し(トリミングした上部)でもすぐ根づくので気持ち多めに密植します。
LEDを置いたらフタを軽く閉め、毎日10分ほど換気。霧吹きは控えめにして、カビ防止を最優先に。
2〜3週間もすると若い水上葉がぎゅっと詰まってきます。
この方式の良いところは、CO₂添加が要らないこと。
空気中には水中の約数十倍のCO₂があるので、光と養分さえ足りていればぐんぐん伸びます。
逆に言えば、光と栄養が足りないと成長が止まってしまいます。
管理人は2〜3週目から、薄めた液肥をほんの少量だけ足すようにしています。
向き・不向きの種類感覚
水上化に強いのは、ハイグロフィラ、ロタラ、ルドウィジア、ショートヘアグラスあたり。
アヌビアスやミクロソリウムは“半水上”の湿った環境だと落ち着きます。
逆にマツモやアナカリスのような完全水中寄りの種類は、長期の水上維持が難しい部類。
クリプトコリネは水上も可能ですが、環境が変わると有名な「クリプト病(葉が一斉に溶ける現象)」を起こしやすいので、焦らずゆっくり慣らすのが鍵です。
失敗メモ:密閉しすぎると、うまくいかない
最初に衣装ケースでロタラをやったとき、フタを完全密閉してしまい、あっという間にカビ天国になりました。
次は小型ファンを弱く回し、“湿っているけど空気が動く”状態にしたら、4週目でぎっしりと水上葉が茂りました。
そこからは剪定と差し戻しの繰り返しで、ケースひとつ分の“陸上ロタラの森”ができました。
湿度だけでなく通気も大事、という当たり前のことを管理人はこのとき学習しました。
まとめ:水草は“陸でも生きる”が、乾きには弱い
アクアリウムの一部を除いた水草は地上でも育ちます。
湿った根域と高湿度の空気、そして穏やかに動く風が揃えば、水上葉としてのびのび暮らせます。
水上葉は増やせると、レイアウトの自由度もぐっと上がります。(見た目が汚くなりがちなのが難しいですが…)
水槽の中だけがフィールドではありません。
小さな湿地を手でつくる感覚を覚えると、アクアリウムの楽しみは一段深くなります。