不思議な生態 知性と心

シャチの目が怖いという話

シャチの目

シャチの目って、なんだか怖くないですか。

皺のついた皮膚に挟まれた知性を感じさせる黒い目。水族館のアイドルだと思っていいたのに急に「あ…目がガチだ…」と感じさせられるあの目。

怖くないですか?

シャチの目はどこ?

多くの人がシャチの白い楕円の模様を「目」だと思いがちですがあれは「アイパッチ」と呼ばれる模様で、ほんとうの目はその少し下の口の端のあたりにある小さな黒い点です。

黒い体色に黒い瞳が溶け込むので、どこを見ているのか読み取りにくいです。

このデザインには意味があります。

狩りのときに獲物から目の位置を悟られにくい偽装でのためです。

また、目そのものも水圧や衝突から守るために目立たず、奥まった配置になっています。

つまり、あの巨体に見合わない目の小ささは弱点を守るための海ハンター仕様。

視線が読めないのは、海で生き残るための工夫なのです。

恐ろしいシャチの身体能力

シャチは海の頂点捕食者です。そのためスペックは桁違いです。

あの巨体なのに速い

シャチの体調は5mから8メートル、体重は3トンから6トンとされています。

こんなに大きいのにシャチは流線型の体と強力な尾びれで、短距離なら時速50キロのダッシュが可能です。

水中レーダーみたいな音の目

シャチはエコーロケーション(反響定位)を使います。

自分で「カチッ」と高周波の音を出し、その音が獲物や氷に当たって返ってくるまでのわずかな差を脳で解読して、位置や大きさ、向きまで把握する仕組みです。

暗い海でも、音で世界が見える。目が小さくても、別の「目」を持っているわけです。

協力して氷を割るパワープレイ

南極圏では、複数頭で一列になって高速で泳ぎ、氷の上のアザラシに向かって一斉に波をぶつけ、アザラシを落とす狩りが観察されています。

一人氷の上に残されたアザラシの絶望感…

目は口ほどに物を言う?シャチの知能と文化

シャチは高い社会性と学習能力を持ち、地域ごとの文化まであります。

方言がある、ルールがある

群れごとに違う音声の「方言」があり、狩りの方法も家族で受け継がれます。

例えば北の海ではニシンを丸く追い込み、尾びれで叩いて気絶させてから食べるスタイル。

陸に上がる賭けに挑む学習心

アルゼンチンの海岸では、波に乗って浜に突っ込みオタリアをさらう狩りが行われています。

失敗すれば自分が打ち上がるリスクがあるのに、若い個体は大人の真似をしながら成功確率を上げていきます。

計算と勇気と反復練習できる知性が怖い。

人を観察する「スパイホッピング」

水面から縦に立ち上がって周囲をのぞく行動をスパイホッピングと言います。

管理人が初めて水族館でこれを見たとき、黒い瞳と視線が合った気がしました。

単にこちらを「観察している」。なんかドキッとしました。

まとめ

大きくて知能の高い動物の目は怖い。

管理人的にはゾウの目も怖いです。

とはいえ当サイトのメインの画像に使っているくらいにはシャチがすきです。

(ちなみにこの画像のシャチのイラストの目の位置は間違っています)

雑ですが、こんなところで今回は終わります。

-不思議な生態, 知性と心
-,